鍼灸師の遠足 in 高野山 vol.1 「鍼に水行」

先週の日曜日(9/23)は高野山にて数息観を指導と「高野山信仰」についてのご講話を受けてきました。

台風21号の被害で特急こうや・ケーブルカーの復旧・利用が危ぶまれていましたが、それも無事に再開。快適かつ充実の高野山への旅となりました。

今回の遠足は13名が参加、遠くは茨城県つくば市、徳島県、和歌山県田辺市、奈良県…と遠方から参加していたくださる先生方も多く、感謝感謝です。


特急こうや1号に乗って出発!
橋本駅で電車チームは無事に全員合流完了!

写真:「人数点呼を始めます!」遠足のあるある風景。

点呼の後はひと言自己紹介タイム。
「鍼灸師はみなトモダチ」ですので、この機会にぜひ仲良くなりましょう(^^)

この時、奈良県御所市から参加いただいた竹村先生の言葉が印象に残っています。

「御所市から高野山は近いのですが、今までなかなかお参りに行けず…
“呼ばれていない気がして”いたのですが、この機会を知って参加・参拝させていただきます。」
と、このような表現をされました。

この表現はなんとも優しいというか、他人への配慮ができる人だな~と感じ入りました。

「呼ばれていない気がする」というのは主観的な表現です。しかし、視点は自分中心ではありません。
主観を手放さず、かといって自己中心的な世界ではない。

このような感性を持っている人は鍼灸師に多いのではないかと思います。

このような感性との出会いこそ、腕の良い鍼灸師や治療家と親睦を深める醍醐味でもあります。

さてさて、車内では鍼灸談義などなどしている間に、もうアッという間に高野山に到着。
秋のお彼岸や特急再開などの影響でずいぶん混雑しており、高野山・奥の院に行くまでに手間取りましたが、なんとか奥の院参拝。

と、その前に高野山の水行場にて、当会の後藤田有美先生の提案・今回の遠足の目的の一つ「鍼の水行」を行います。

それぞれ愛用する鍼・治療道具を水行場にてお清めするのです。

S先生が仰られた「鍼が自分の代わりに水行をしてくれてるんですね~」というお言葉。

これも印象に残っています。
鍼と鍼師は一心同体ということですね。

またこのS先生は車中では次のようにも言われています。
「鍼は何処へ行くにも一緒に連れていく。
鍼と一緒に修行を受けているんです。」と。

私も大峯山修行の時には一緒に鍼を受けてきました。

「鍼が持ち主の気を帯びる」
これは私の師、馬場先生が仰っていた言葉ですが、道具との相性はこのようにして育てていくものもあるのだと思います。


それぞれ愛用の鍼・治療道具を清める・・・。


私の代わりに水行を受けてくれた鍼たち。


会場集合までに時間がない!ということで、私と川合先生は先に大明王院に先乗りすべく奥之院参道を小走りで移動。
この日、誰よりも早く参道を歩いていた二人組は私たちです(笑)

小走りでも周りの風景や生き物への観察は忘れない。

高野山の気候で育つコケ類やシダ類を始め、植物は美しいものが多いですね。写真は苔と赤い実とキノコ


奥の院への表参道では台風21号の爪痕が数多く残されていました。

杉の巨木が写真のように根こそぎ引っこ抜かれるような光景も数多くみました。
また、大きな墓石も倒れていて、その復旧には多くの時間と労力が必要でしょう。無事に復旧されることを祈るばかりです。

そして、集合時間より数分遅刻でなんとか大明王院に到着。(写真、門の向こうに見えるのは当会の後藤田先生)

さあ、まずは数息観の体験から始まりますよ!

・・・ですが、vol.2 「数息観の指導を受ける」に続きます。

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