伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2020/07/04 | category:難経
二十八難は奇経の役割について 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編も4回目。 今回の二十八難は奇経の役割・機能に強調した内容である。 ※『難経本義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ...
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正経と奇経の違い、なぜ奇経が造られたのか? 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編、3回目となる二十七難である。 二十七難では奇経と正経との関係性をはっきりと明示している。 ※『難経本義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下...
絡概念と奇経 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編がスタートした。 前回二十三難に続き、今回は『難経』二十六難。 二十六難に登場する奇経は陰蹻脈・陽蹻脈である。 しかも、その絡脈であるという。 蹻脈は奇経の中でも特殊な存在であることは、『十四経発揮...
意外と鍼灸師は脈度を気にしない… 奇経を学ぶシリーズがスタートした。 『十四経発揮和語鈔』の奇経編のアップが終わり、『奇経八脈攷』に移るところだが、 思うところがあり、一旦『難経』に戻ることにする。 まずは『難経』二十三難から、これは『霊枢』脈度篇...
2020/07/04 | category:十四経発揮和語鈔
十四経発揮和語鈔 陽蹻脈 写真:『十四経発揮和語鈔』より 陽蹻脈篇 ※以下の文章では、大きな字が原本(十四経発揮)、小さな字が岡本一抱による註釈である。 陽蹻脉 蹻は蹻捷(きょうしょう)超越の義也。人の足をあげて疾(すみやか)に歩行するの用は、...
十四経発揮巻下 写真:『十四経発揮和語鈔』より奇経八脈篇 ※以下の文章では、大きな字が原本(十四経発揮)、小さな字が岡本一抱による註釈である。 奇経八脈概論 奇経八脉の篇 此の篇に於いて常経に異なる奇経の八脉を記せり。 脉は奇常有り。以下は奇...
2020/07/02 | category:十四経発揮和語鈔
『十四経発揮和語鈔』から奇経を学ぶ 写真:『十四経発揮和語鈔』の任脈の図より ※以下の文章では、大きな字が原本(十四経発揮)、小さな字が岡本一抱による註釈である。 任脉経穴歌 任脉の分三八 任脉の主る所の部分、二十四穴あれば也。會陰に於いて起こり、...
2020/07/01 | category:十四経発揮和語鈔
奇経を理解したい! 奇経治療というカテゴリーがあるが、奇経については意外と知られていないことが多いように思う。 ✔ 奇経には八脈がある ✔ 正経に比べて特殊なルートらしい ✔ 奇経にはそれぞれの主治穴(八脈交会穴)がある ✔ 交会穴をつかった奇経...
2020/06/27 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 終始篇のみどころ 終始の内容は極めて濃厚である。さすが第9番目の篇である。 これまで終始という言葉は、随所に登場してきた。 本輸篇では「凡そ刺の道、必ず十二経絡の終始する所に通ず。」 小鍼解では「調氣とは終始に在る、一とは心を持すること也。」...
霊枢 本神篇のみどころ 本篇 本神では、五神についての記述がある。 精神意魂魄は五神または五志として総称され、各五臓に蔵されている。 しかし、これら五神(精神意魂魄)はどのように生じてきたものなのか? この点に対して言及しているのが、本神の内容であ...
2020/06/19 | category:黄帝内経 霊枢
官鍼篇に書かれている氣のこと 今回の官鍼篇では、実に多様な鍼法が記載されている。 鍼法が多様ということは、それだけ異なる層をターゲットとする鍼法が存在するという解釈もまた可能である。 鍼法・刺法を通じて氣を理解するのに最適の篇といえよう。 ※『...
2020/06/17 | category:黄帝内経 霊枢
壽夭剛柔篇に書かれている氣のこと 『黄帝内経つまみ食いシリーズ』はまた『霊枢』に戻ってきた。 今回の壽夭剛柔篇第六では、具体的に営に対する刺法、衛に対する刺法、寒痺の経に留まる刺法…と3種の刺法が記載されている。 氣について理解を深めるヒントがみられる篇...
2020/06/17 | category:黄帝内経 素問
離合真邪論の見どころ 本論では鍼の補瀉、特に呼吸補瀉について詳解されています。 呼吸によって左右される気とは?鍼によって集められ留められる気とは? 気のバリエーションについても考え直す必要がある…そう思わせる内容です。 素問 離合眞邪論第二十七 ...
八正神明論のみどころ 鍼に大事なものはリズムである!と真っ先に言及している点であろう。 人体の不調を理解するにはバイオリズムを理解することは重要である。 また鍼治を行うには、氣のリズムを知らなければ、暗闇の中を手掛かりもなし進むようなものである。 と、...
宝命全形論のみどころ 本論では衛氣・営氣の理解に関する記述はそう多くないが、大事なところでもあるため、全文を引用した。 本論での見どころ、それは「治神」に尽きる。 鍼の要諦を五つ挙げているが、その一番に「治神」すなわち神を治めることを指し示している。...
2020/06/12 | category:黄帝内経 素問
調経論に記されている大事なこと 『黄帝内経』つまみ食いシリーズは当分続く。それどころかおそらく終わることは無いだろう。 そういった意味では、分不相応なことを始めてしまったかもしれない…。 さて、調経論にも鍼灸師必読の内容が相当量盛り込まれている。その...
2020/06/09 | category:黄帝内経 霊枢
根結篇に書かれている氣のこと 今回の根結篇では、命門、五十営、鍼の徐疾浅深、光などがキーワードである。 氣について理解を深める情報が満載の篇である。 ※『霊枢講義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立の...
2020/06/08 | category:黄帝内経 霊枢
邪気臓腑病形に記される氣のこと 本篇では望診・脈診・尺膚診に関する記述が登場します。 これら診法の比較からも、氣を理解するヒントにもなるのです。 ※『霊枢講義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで原文を紹介...
2020/06/06 | category:黄帝内経 霊枢
これまでのあらすじ 前回「小鍼解」は鍼治の微妙、調気とはなにか…といった内容でした。 今回は邪気臓腑病形篇、かなり重要な内容です。 構成上、2つの記事に分割して投稿します。 前半は衛気営気とは関係ありません。どちらかというと病伝に関する内容です...
2020/06/02 | category:黄帝内経 霊枢
小鍼解のあらまし 小鍼解第三では九鍼十二原の各言葉についてヒントを提示してくれている篇である。 氣に対する鍼、その心得を漠然ながらも表現してくれていると言ってよいだろう。 氣を最もよく表現している言葉が「有るがごとく無きがごとく」である。 「有...
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