2019三旗塾のオープン講座に参加

3月17日(日)は三旗塾のオープン講座2019に参加しました。

今回の講師陣は若林理砂先生と藤本新風先生。

お二人ともにここで説明する必要もないほどのビッグネームです。
申し込まないわけにはいきません。

そして若林先生は東京講座のメンバーでもあります。
応援に行かなければ!ということで、東京は目黒プリンセスガーデンに馳せ参じました。

会場に到着早々、金子朝彦先生がお声をかけてくださったのが嬉しかったですね。

前回にお会いした時よりも、大きく明るい雰囲気をまとっておられ、
「先生、若返りましたねっ!」と(失礼にも)思わず口にしたほどでした。

先鋒は若林理砂先生の発表

若林先生の演目は『オンラインサロンにおける養生指導』

インターネットを利用している鍼灸師は数多いると思います。
しかし、インターネットを利用し、診断と養生指導を個別に指導している人はいないのではないでしょうか。

しかも、その指導数100名。

100名の患者さん(彼女は団員と呼んでいる)を毎日画像診断(舌診)を行い、食事や運動等に関する問診を行うという。

『画像越しの舌診で正確な情報を得られるのか?』と思う人もいるでしょうが、
話を聴いていると『気色を診る望診と同様の訓練法になっているな』と感じました。

またその患者さん層(団員さん)の特性たるや、非常に印象深い結果でありました。

“新しいカテゴリーの入院患者群”ともいえる特徴を備えた体質であり、
「通常の鍼の刺激すら耐えられない体質の持ち主であり、このような人たちとはネットでないと繋がることができない」という若林先生の言葉の通りだと感じました。

さらには、食事と睡眠と運動の個別指導でこれらの体質を改善できるという実績も注目に値すると言えるでしょう。

付、メディアとの付き合い方―鍼灸師編―

三旗塾の長、金子朝彦先生が若林先生を称していわく「メディアの女王」であると。

その言葉の通り、書籍出版および取材、TV取材・出演(もちろんネット媒体も含む)これらの経験が、最も豊富な鍼灸師といえるのが若林先生です。

その経験から鍼灸師に向けてメディアとの付き合い方を伝授していただきました。

個人的に思うに、鍼灸師はメディア業界からみたら“いいカモ”だと言えるのではないでしょうか。
売れたい、有名になりたい、患者さんを増やしたい…と、自己顕示欲や承認欲を鍼灸師のほとんどが持っているものです。
そのような鍼灸師はくれぐれも気を付けるべき大事な心得を紹介されていました。

藤本新風先生の実技講演

午後の講演は(一社)北辰会 代表の藤本新風の実技セッションです。

北辰会の治療方針、打鍼や古代鍼そして毫鍼における撓入鍼法を始めとする各刺鍼法の紹介…と短い時間にギュッと濃縮された内容でした。

私としては「診察・診断・治療・その評価は一貫してなければならない」というお考えに非常に共感を覚えました。

北辰会の弁証論治という考え方と実践は、日本鍼灸に浸透すべき要素であると思います。

そして、間髪いれずに実技に入り、二人のモデル患者(横山先生と山國先生)を診察・診断・治療されていました。

主訴問診から入り、体表観察…そしてその過程で生じる情報の矛盾を例題に挙げながらの実技は実にスマート・スムーズでした。
勉強になります。
(残念ながら講義・実技セッションの写真撮影の許可はアナウンスされなかったので、藤本先生の写真はございません)

中でも藤本新風先生の特に押手が美しく、左手で氣を把持するようすが印象に残っております。

また、質疑応答の時間も非常にオープンな雰囲気で、私にも質問の機会をくださったのは有難かったです。
「柳葉鍼と松葉鍼の使い分けとその理」についての質問にご回答くださいました。

氣に関する考察は、前記事「石坂流鍼書編」がスタートしましたように考察すべきテーマのひとつです。
北辰会鍼法における氣の感覚の一端を教えていただけたのは大きな学びでした。

三旗塾オープン講座の模様はコチラ『三旗塾』さんのサイトでも紹介されています。

熱気につつまれる懇親会

懇親会には講座と変わらず多くの先生方が参加されていました。

今日の主役のひとり、当会東京メンバーでもある若林理砂先生とツーショット。


そして主役でもあり北辰会代表を務められる藤本新風先生とのツーショット。
新風先生、お写真ありがとうございます。


三旗塾の長、金子朝彦先生とツーショット。
実は私、学生の頃から金子先生の記事や論文で勉強させていただきました。
私淑させていただく先生のお一人が金子先生です


横山奨先生と川嶋総大先生とスリーショット。
なんだか楽しそう。いえ、楽しかったのです。


不肖ながら私も2015年招待講師として挨拶させていただきました。

「垣根を越えて垣根を失わず…」このようなフレーズが言葉として浮かんだオープン講座でありました。

平成最後のオープン講座という名に相応しい内容と時間でした、
次回の講座も新しい年号と共に今から楽しみです。

 

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