先日は軒岐会さんの例会にて脈診講座を行いました。
共通の価値観をもつことで
ちょうど日本伝統鍼灸学会と重なる日程(11/24)だったこともあり、いつもより参加人数も少なかったとのことですが
参加された皆さんは伝統医学に対して共通した見解を持ち、話しやすい雰囲気だったのがありがたかったですね。
外部講義では、共通見解が多いほど意思疎通がしやすく、技術の伝達も容易になります。
東洋医学では思想的だ、観念的だ、と批判めいて言われることもありますが、すべての技術にはその根底に思想があります。
(それをただ一方的に否定的にとらえるのは狭量な印象を受けますね。)
その基礎となる思想とは、医学の場合は生命観や病理観といえるでしょう。
この生命観が共通していると技術の伝達は実にスムーズになります。
共通点が少ないほど「一から授業するか」または「わかりやすい how toモノ」を話すことになるのだと思います。
写真:四診について説明する足立 代表
高濃度の脈診講座
今回の脈診講座では鍼道五経会で実践する脈診の基本概念をすべて詰め込んだ内容となっています。言い換えると5,6回分の脈診講義を一回に圧縮した形です。
講義内容としては、脈診基礎から始まり以下の各論的な内容も紹介しました。
「診察と診断の違い」
「脈診と利き酒 –pulse tasting–の仕方」
「各脈診と身体観」
「診法と鍼法」
かなり圧縮した内容のため、ハイテンポな講義になりましたが、皆さん熱心に受講しておられました。
脈とお酒の関係は最近、当会の実技でよく使うネタです。
さらに懇親会では「詐病の脈」「お灸で除霊」など、かなり濃い内容で盛り上がりました(笑)
軒岐会さんの例会にて脈診実技
当会の森先生(結鍼灸院)が実技指導のサポートとしてお手伝いしてくれました。
写真:軒岐会さんにて脈診実技風景、思っていた以上に和気藹々とした雰囲気(笑)
写真:最後に当会の森先生に鍼道五経会の紹介していただきました
写真:軒岐会の林篤志先生とお別れの握手「また一緒に仕事しましょう!」
お声かけいただいた林先生、準備運営してくださった軒岐会の先生方
そして林先生との縁を取りもってくれた石堂先生に感謝いたします。