アメリカはカリフォルニアから見学に…
先週末、7月18日(木)~20日(土)にかけて足立鍼灸治療院にアメリカの鍼灸師、Maeda先生とMahtab先生が研修に来られました。
三日間(およそ30時間に及ぶ)の「Japanese Acupuncture Study abroad-tour with 鍼道五経会」です。
といっても、「Japanese Acupuncture Study abroad-tour」と呼ぶのは私だけですが。
本来、Japanese Acupuncture Study abroad-tourはA.Maeda先生が~2018年まで、毎年開催していたツアーです。(去年の様子はコチラの記事にて)
今回は諸事情により開催できなかったので、大阪では当院だけでも研修を…と、訪問してくれました。
1日目は足立鍼灸治療院と阪大病院 漢方鍼灸外来にて
初日は、大阪の南の果てから北の端まで…となかなかな移動距離の研修から始まりました。
午前中は足立鍼灸治療院にて研修、午後は阪大病院の漢方鍼灸外来にての二院研修です。
阪大病院の漢方鍼灸外来では、難病(特に癌疾患、自己免疫疾患など)に対して漢方と鍼治療の併用治療を行っています。
鍼治療を私、足立が担当しています。
実際に脈診、腹診、舌診などを行い、鍼治後の所見の変化を確認しました。
研修中の写真は撮影できませんでしたが、治療後にMahtab先生とツーショット。
外来見学後は、医局「先進融合医学共同研究講座」に戻り、萩原圭佑教授にご挨拶。
記念撮影だけでなく、日本やアメリカの統合医療、これまでの歴史を踏まえての今後のあるべき鍼灸や漢方医療の発展と伝承…などについて意見交換をしました。
2日目は朝から晩まで足立鍼灸治療院
足立鍼灸治療院では、小児はり、産前産後の方、パパさん、そして難病の患者さんが主に来られます。
その治療見学と、脈診、腹診を主とした所見確認を研修にて行いました。
それにしても、このMahtab先生、ただものではありません。
この三日間で伝えた脈診は「脈の六要素」「気口九道脈診-正経&奇経-」「三部九候脈診」「宇津木昆台脈診(一部)」「脈形尺膚診」「脈卦」…など
他にも「小児科概論」および「小児脈診」「小児腹診」「子午流注概念(一部)」と、かなり詰め込みました。
それにも関わらず、Mahtab先生は一度たりとも音をあげず、「分からない」とか「待ってくれ」といった類のことを言いません。
これには感嘆を感じさせられたというか、Mahtab先生の脳内容量のすごさを感じました。
2日目の研修は走りに走って、写真撮影は一枚も無し。
充実した研修であった証拠ともいえるでしょう。
3日目は昼休憩なく夕方まで研修
当院では土曜日は昼休憩なしで夕方まで診療します。
ということで、いつも通りの診療に沿って研修を続けてもらいました。
慣れない異国の地で、来日してすぐさまの研修続きだったため、
「少し遅れてきますか?」と提案させていただいたのですが、
当然のように朝イチから研修スタートを選択され、夕方の最終患者さんまで研修を完遂しました。
美しいMahtab先生に子どもたちもウットリ。
小児腹診を実際に行う
最終日の研修の終わりに「足立鍼灸治療院にて日本鍼灸を学ぶ研修」完了!の記念写真
本当にあっという間の三日間でした。
でもこの三日間を誰よりも楽しんでいたのは私だろうと思います。
なので、平常に戻ったここ数日がなんだか寂しくて…(笑)
しかし、寂しいなんて言ってられない。
次にお会いするときには今よりも数倍レベルアップできているよう、しっかりと勉強します。