鍼道五経会の足立です。
本日は東方会 北陸支部さんにお招きいただき、金沢大学附属病院にて脈診と腹診の二診合参の特別講義を行いました。
鍼道五経会として外で活動するのは今回が初めて。記念すべき出張講義です。
さて今回は二診合参を表のテーマに掲げていますが、裏のテーマは漢方・湯液治療とのコラボです。
鍼灸の長所でも短所でもある点を湯液と比較することで、明確にしようと。
そこで実際に活きてくるの脈腹の二診です。
この要点を意識することで、鍼灸の治療目的が明確になり、体をいかに動かすか?という治療後のイメージもしやすくなります。
鍼灸治療を組み立てるという段階に入りますね。
こうなると湯液治療との共通項も増えますので、東洋医学の併用治療の質も変わるはずです。
治療実技も行い、
・この治療経穴はどの意図で使っているか?
・どのように体を動かすのか?
・その根拠となる脈診所見、腹診所見
・刺鍼後、抜鍼後の脈証 腹証の変化
などなどを解説しました。
実技ではテンションが上がるためか、予定以上にいろいろなネタを話しました。
脈の三機なども紹介しています。
※脈の三機は 脈を診るべき三つの機・タイミング。私見ではありますが、脈は刻々と変化します。変化する脈の機をいかに抑えるかが使える情報になるか、情報に混乱するかが決まります。
さて、講義後の口頭でいただいた感想ですが
「鍼灸で治療を組み立てることができそうです!」
「脈診って面白いんですね。」
「自分たちの鍼灸に取り込んで活用できそうです」
といった熱意あるコメントが聴けて私としても嬉しい限り、金沢で良い経験を積むことができました。
東方会の小川先生、津田先生、小笠原先生、三島先生、この会に関わった諸先生方、この場を借りてお礼を申し上げます。
■番外編
前日夜は小川先生との虫談義。
講義終了後は金沢巡り 湯本求真先生の顕彰碑を訪れる
金沢は緑と水の豊かな街でした。また秋には伝統鍼灸学会が金沢で開かれので、その時に再び金沢に訪れます。
その時までにさらにレベルを上げていくつもりです。