10月の【経絡の正奇双修】レポート 付 ゴケイメシ東京編

10月はスペシャル回!なにがスペシャルって…

10月の東京講座【経絡の正奇双修】はスペシャル回でした。
なにがスペシャルって、
松塾の塾長にして黄帝内経研究家として名高い松田博公先生をお招きしての特別講義を開催したのでした。

鍼灸実技「原穴鍼法」では原穴の特殊性を実感


写真:原穴鍼法を指導する足立繁久代表

十二原穴は『霊枢』にも『難経』にも記載され、診察・治療ともにそして臓腑経の治療に幅広く使用される経穴です。それはある意味かなり特殊な経穴と言えます。
しかし原穴の意味を考えると、原穴の特殊性とはそんなものではありません。

その原穴の意味とは……というお話をしました。

その特殊性を踏まえて、実際に原穴鍼法を行ったところ
「オオッ!!」「これはッ!!」と実際に驚きの声が上がったのは紛れもない事実。
もちろん、分かる人には分かる(分からない人にはずっと分からない)という領域の話ですが。

午後は松田博公 先生をお招きして…

午後の部は松田博公 先生をお招きして特別講義。
(実は松田先生がお越しくださり特別講義をしてくださるのはこれが初めてではない。)

今回のテーマは『シャーマンへの道 ~黄帝内経と巫の医術~』
このテーマを2時間(実際にはそれ以上)聴講できる!というのは、ここ鍼道五経会ならではこと!かもしれません。

写真:松田博公先生と足立繁久代表、講演スタートはチョット堅い表情?

私、足立は前回の松田先生のご講話を承けて『日本鍼灸を形成したであろう9つの事件』を発表しました。
日本鍼灸とは?を論じる上でどうしても多く見られる意見が「日本人の気質や感性は○○だから、日本鍼灸は□□だ。」や「日本鍼灸の技術は○○だから、日本鍼灸の本質は□□である」というもの。しかしこれではどうも主観的になりがちで検証の仕様のない説となります。ですので、歴史的に起こった事実を俯瞰的に観ることで日本鍼灸の形成要因を冷静に把握しようという目的です。
この発表に松田先生も大いに満足くださり、お褒めの言葉をいただきました。

さて発表も終わればあとは打ち上げ・懇親会です。松田先生をおもてなしするとなると宴のメニューはスペシャルなものでないと!
ということで、鍼道五経会恒例のアレを用意しておきました。

宴のメニューはやっぱりスッポン!

かねてから松田先生に食していただきたい!と思っていたのがスッポン鍋。もちろん自分で釣って捌いて料理したスッポン鍋です。

写真:ドーンッとスッポン鍋

今回の出汁はスッポン・生姜・ニンニク・昆布・干しシイタケ。
味付けは日本酒・醤油・塩といったシンプルな構成。


写真:このご時勢、お鍋を皆でつつくのが憚れるため予め紙皿にとりわけ制で味わいます。

お鍋をのぞき込む遠藤先生の期待に満ちた目が嬉しいですね~


写真:ハリトヒト。の鶴田先生が日本酒をドドーンッと三本セットで差し入れしてくださいました!

鶴田先生、ごちそうさまでした。いろんな味が楽しめていつも以上にお酒が進みました!

番外編・スッポン鍋の仕込み

今回は現場でスッポンを〆ずに、予め〆て捌いてスープを作って会場入りしました。
なにしろスッポンを捌いてから料理となると、結構な時間がかかります。出汁を濃いめに作りつつ、冷凍状態にしたスッポン鍋を持って勉強会に臨みました(笑)

 

写真:スッポンを〆ます。出汁は干し椎茸と昆布、臭み消しにニンニクと生姜

ちなみに今回いただいたスッポンは二匹。
一匹は私が釣り上げたものですが、参加人数を確認したところ、一匹では足りないな~…ということで、買い足すことに。高知県は四万十川産のスッポンです。もちろん二匹とも天然スッポンです。

 

写真:スッポン肉を湯通しして氷にさらす

二匹めのスッポンを捌いたのは前日の夜。その後に明日の資料作り…と、スッポンを最優先にしていることにズレた方向に情熱を傾けているようです(苦笑)。

二匹目のスッポンはお肉(内臓も含む)だけ冷凍して持っていく予定でした。なので湯通しして氷にさらして一晩冷凍を…と思っていたのですが、湯通ししたお鍋をみると、なんとまあ黄金の出汁になっているではないか!ということで、アクを取り去り生姜と醤油を足して、簡易的なスッポンスープにしてこれもまた冷凍保存。
次の宴に備えてきます。

ということで、ゴケイメシ・東京編のレポートで本記事を締めさせていただきます。
鍼道五経会の足立繁久でした。

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