11月26日は「小児はりのキホン・夜泣き編その2(講座・生老病死を学ぶ)」でした。
配布資料(前回の一部)はこんな感じ↑
座学では中国医学にある小児科医書『保嬰撮要』をテキストに、夜泣きの証8種とその処方3種に焦点をあててみんなで勉強しました。
また実技では小学校2年生の男の子(息子です)にモデル患児として協力してもらい、診察から灸治療の流れを実際に参加メンバーで組み立ててもらいました。
今回の実技テーマは望診です。
これまでの実技では、脈診・腹診を紹介、そして実践してもらいましたが、今回は望診を主として他の脈診・腹診の情報を考察してもらいました。
「今まで望診を習ったことがない…」という人や
『どうやって望診を使っていいのか…』という意見もありましたが、まずはシンプルに観ること。
これをテーマに要所要所の変化を観察することで、実践で使える技術としての望診を理解してもらえたかと思います。
もちろん、最後の総括では3種の望診を組み合わせて診断するなど、具体的な望診の使い方も紹介はしましたが。
そして、実技と座学に加えて漢方薬体験も取り入れ、夜泣きに使われる処方のひとつ導赤散を見て触れて煎じて飲む…というところまで体験してもらいました。
導赤散は実際に(お子さんが)飲んでみて、ひどい夜泣きが治った!という事例も聞きます。
実績のある処方を試飲して、その方意をよく考えることも、鍼灸の腕を上げるポイントだと思います。