伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2023/05/15 | category:王好古
天元図・地元図ふたたび… 王好古(王海蔵)の鍼法を簡略紹介するシリーズ・その5である。今回紹介する「天元図」はその3の「天元図・地元図」の補足のようである。しかし私の力量では十分に詳解できないので、簡略な紹介に留めさせていただく。 ※『医学綱目』京...
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2023/05/14 | category:王好古
『中医臨床』(171号)に「海蔵抜原法」に関する論考を紹介したが、その際にメモとして書き出した『此事難知』のいくつかの章を当サイトの記事に紹介しておこう。特にこの人天例には井栄兪経合治療と原穴治療に関する濃密な内容が含まれている。難経系の治療を行うのであれば、...
2023/05/13 | category:王好古
以前『中医臨床』(171号)にて王好古(王海蔵)の鍼法「海蔵拨原法」を紹介したが、その記事を書く際にメモとして書き出した『此事難知』のいくつかの章を当サイトの記事に紹介しておこう。この天元図から鍼灸の内容に入る。 王好古の鍼灸治療 『此事難知』には鍼灸治療...
以前『中医臨床』(171号 vol.43-No.4)にて王好古(王海蔵)の鍼法「海蔵拨原法」を紹介したが、その記事を書く際にメモとして書き出した『此事難知』のいくつかの章を当サイトの記事に紹介しておこう。もちろん漢方医だけでなく、鍼灸師にとっても大いに学びにな...
2023/04/20 | category:曲直瀬道三
医たる者のための五十七ヶ条 曲直瀬道三の書『切紙(きりがみ)』には「五十七箇条」なる章がある。 医が慎み持つべき教え、即ち医家が己を戒め心に持する法を記している。 五十七ヶ条といえば、近代には浅田宗伯の「栗園医訓五十七則」(『橘窓書影』に収録)があるが、...
2023/04/09 | category:羅天益
『衛生宝鑑』(羅天益 著)の症例を2例紹介する。ひとつは1266年のもの。もうひとつは1268年のものである。 これら2症例は当会講座の教材に使用したものであり、本記事では詳しい解説は避ける。またより詳しい解説については『中医臨床』6月号に論考を提出している...
2022/12/12 | category:原南陽
原南陽の医学観 本章の察色とは「色を察する」ことである。氣色をみる診法、すなわち望診である。 とはいえ、色を察する診法については半分くらい、あとは形態の望診や聞診、そして実際の臨床における“駆け引き”などについても言及している。また狐憑きに関する説明にも力...
2022/12/11 | category:原南陽
原南陽の腹候のみどころ 原南陽の腹候(『叢桂亭医事小言』収録)には、腹診に関して概論的に記されている。しかし概論的とはいえ、実践的な要諦が記されている。前章の脈論と併せて習熟しておくべきであろう。とくにキーワードとなるのは「腹診と呼吸」「動気」「心下と水気の...
2022/12/10 | category:原南陽
原南陽の医学観 前回「医学4」では「傷寒論医学の基盤となる気の動き」について詳述されていた。今回の「医学5」は産科に及ぶ。妊娠・出産の道理、そして世界に誇るべき江戸期の産科学の発展などについても紹介されている。 ※『叢桂亭医事小言』(「近世漢方医学...
原南陽の医学観 前回の「医学3」では古方派の有名人たちを紹介した。江戸期における傷寒論医学の再興である。今回の「医学4」ではこの傷寒論医学のベースとなる生理学・人体観について詳述されている。 むろん『傷寒論医学だから漢方のことで、鍼灸師には関係ない』なんて...
原南陽の医学観 前回の医学2では鍼灸や脈診、四診そして人の生死を知ることについて論じられていた。また印象に残るのが「古を学ぶを学者の要とす」という言葉である。まさに稽古という言葉そのものであるが、今回の内容も現代人の我々にとってはまさしく古を知る内容となって...
原南陽の医学観 原南陽の著書『叢桂亭医事小言』に収録される「医学」編を5部に分けてスタートした。第一部では、医学を学ぶことの難しさや意義を医学史の観点から指摘。また傷寒論を学ぶ意義を臨床的な観点からも説いている。(詳しくは医学1へ) 今回の第2部では ...
原南陽の医学観 以前、原南陽の脈論について本サイト記事にて紹介した。(「原南陽の脈論」)。この脈論をきっかけに原南陽の医学について興味が湧いたのだが、となると、原南陽の医学観をまずは知らねば!と思い立ち『叢桂亭医事小言』の第一章「医学」について記事にした次第...
2022/11/15 | category:難経
難経 八十難のみどころ 八十難が難経鍼法の最終回となる。 本難では「左手」の重要性が再び説かれている。七十八難の内容と合わせて読みたいところである。 ※画像は『難経鉄鑑』難経古注集成5(東洋医学研究会 発行)より引用させていただきました。(画像に...
難経 七十九難のみどころ 七十九難には『霊枢』九鍼十二原および小鍼解の語句を用いて補瀉法を説いている。しかし当然『霊枢』にはない『難経』独特の補瀉法として読み解くことが要求される。七十難から通して読むと分かると思うが、難経鍼法には扁鵲の世界観がふんだんに込め...
2022/11/13 | category:難経
難経 七十八難のみどころ 七十八難の見どころはなんといっても「呼吸出内の鍼に非ざる」鍼法である。 鍼の補瀉には迎随補瀉・呼吸補瀉・開闔補瀉などがあり、鍼灸学校でも習う技法である。これらの補瀉技法は等しく学ぶが、等しく臨床で用いることはほとんどない。 ...
難経 七十六難のみどころ 七十六難には栄衛の刺法について触れられている。栄気衛気に対する鍼法といえば七十一難・七十二難・七十三難に既に説いている。しかし、ここにきて再び栄衛の鍼法を説くことに意味があるのかもしれない。 この観点でもって七十六難を読みすす...
2022/11/05 | category:和田東郭
和田東郭の術を極める姿勢 先日(このとき)、松田博公先生から“全身鍼灸師”との称号をいただきました(笑) 「…子どもと一緒に稲を植え収穫し、昆虫や小動物と戯れ、山岳修行をし、そして臨床する。そうあってこそ、全身の一挙手一投足が鍼灸師であり得る。患者さんも信...
和田東郭とは 和田東郭(1743-1803)は江戸期の名だたる医家の一人です。 生れは摂津の国(今の大阪府高槻市あたり)、幼少の頃は、伊丹の竹中節齋に学び、長じて後は大阪の戸田旭山に入門。さらに二十六才になり吉益東洞の門人になったという。しかし東洞の衣鉢は...
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