伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2021/10/27 | category:難経
難経六十九難のポイント 六十九難の補瀉は有名ですね。 「虚すればその母を補うべし」「実すればその子を瀉するべし」と私の学生時代には、周りの人たちが呪文のように唱えていたことを覚えています。 五行理論の入り口は非常にシンプルで、初学者にとっても覚えやす...
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難経五十難のポイント 前章四十九難では正経自病と五邪について記されていました。本章の五十難では五邪について詳述されています。但し、四十九難では「中風、傷暑、飲食労倦、傷寒、中湿」が五邪であるとの説明でしたが、五十難の五邪はそれとは異なる観点で五邪が説かれてい...
2021/10/26 | category:難経
難経四十九難のポイント 難経四十九難には「正経自病」と「五邪」について書かれています。『難経』の特徴の一つは五行をベースとした治病観です。 五行を基に病を分類する上で、五邪そして正経自病を理解しておくことは必須です。 それでは四十九難本文を読みすすめ...
2021/10/10 | category:難経
四時の七十四難と七十五難との違い 難経七十四難では、四時の刺法と病位について説かれていました。四時を五行に暗号化して論を展開している、と記事にさせていただきました。 さて今回の七十五難も前回と同様に五行で論じていますので、やはり暗号を翻訳解読する必要がある...
2021/10/09 | category:難経
四時の鍼法、霊枢と難経の違い 難経七十四難では、四時(春夏秋冬)の刺法と病位について述べています。各季節における刺法の違いについては『霊枢』官鍼篇第七や四時氣第十九に詳しいです。 また四時における病位に違いについては『霊枢』終始篇第九にも記されています。(...
2021/05/16 | category:難経
書き下し文 難経十六難 ※『難経本義大鈔』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 書き下し文・難経十六難 難経十六難に曰く、脈に三部九候有り、陰陽有り、軽重有り、六十首有り...
2020/09/19 | category:難経
栄衛に対する刺法まとめ 春夏と秋冬における浅層・深層に対する刺法(七十難) 栄気層と衛気層に分けた刺法(七十一難) 経脈の往来に言及しつつ表裏・内外の調気方(七十二難) と、表現や視点を変えながらも、七十難~七十二難にかけて一貫して栄衛に対する刺法...
2020/09/12 | category:難経
迎随とは 鍼の補瀉技法の一つとして知られる迎随が本難の主テーマです。 迎随補瀉は鍼灸学校でも教わる補瀉技法のひとつ。比較的ポピュラーな鍼の補瀉法だと言えるでしょう。 その方法が経脈の流れに沿うか否か…なので覚えやすいというメリットがあります。 しか...
その鍼は栄に効かせている?衛に効かせている? 栄衛に対する刺法が本難には記されています。 栄気に対する鍼と衛気に対する鍼は区別されるべきであるのは言うまでもありません。 ちなみに難経における栄気衛気の情報は難経三十難にあります。 余談ながら当会...
2020/09/11 | category:難経
栄衛を知ることの意義 栄衛の違いを知ることは栄気・衛気の性質を詳しく知ることである。 鍼の技術を向上させるには栄気・衛気を把握し、「どの気の層に鍼をするのか?」を意識することは必要な鍼治イメージである。 そのために衛気・栄気を理解しよう!というのが、本サ...
2020/09/10 | category:難経
季節・四時を理解する意義とは? 難経の鍼法の中で、七十難では四時(四季)に応じた刺法について説かれています。 四時における刺法という点では『霊枢』本輸篇や四時気篇がありますが、 これらで説かれている刺法よりも、七十難ではとてもコンパクトにまとめられている...
2020/09/09 | category:難経
十五難は四時の脈 四時とは四季、春夏秋冬をいいます。四季折々に応じた脈状がある。というのは鍼灸学校でも習うかと思います。 春には春の脈、夏には夏の脈、秋には秋の脈、冬には冬の脈…。 この四時の脈は『素問』平人気象論にも詳しいです。 このように季節に...
2020/07/04 | category:難経
奇経病を通じて奇経を理解しよう 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編も5回目である。 二十九難では奇経病がテーマである。 特殊なルートとして知られる奇経であるが、その特殊な奇経に異常が起こるとどのような事態になるのだろうか? 各奇経の特性や流注を把握した...
二十八難は奇経の役割について 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編も4回目。 今回の二十八難は奇経の役割・機能に強調した内容である。 ※『難経本義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ...
正経と奇経の違い、なぜ奇経が造られたのか? 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編、3回目となる二十七難である。 二十七難では奇経と正経との関係性をはっきりと明示している。 ※『難経本義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下...
絡概念と奇経 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編がスタートした。 前回二十三難に続き、今回は『難経』二十六難。 二十六難に登場する奇経は陰蹻脈・陽蹻脈である。 しかも、その絡脈であるという。 蹻脈は奇経の中でも特殊な存在であることは、『十四経発揮...
意外と鍼灸師は脈度を気にしない… 奇経を学ぶシリーズがスタートした。 『十四経発揮和語鈔』の奇経編のアップが終わり、『奇経八脈攷』に移るところだが、 思うところがあり、一旦『難経』に戻ることにする。 まずは『難経』二十三難から、これは『霊枢』脈度篇...
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