第三部なのに診法潮流!?
2022年6月19日(第三日曜日)軒岐会さんのオファーを受け外部講座【臨床の精妙な脈診 -診法潮流-】を行いました。
サブタイトルは第二部っぽいのですが、軒岐会さんで行う脈診講座はこれで第三部となります。
第一部は「脈診の多様性」
第二部は「脈診と身体観」・・・という主たるテーマがありました。
そして今回の第三部のテーマはナント!「脈位」です。意外と疎かにされることの多い「脈位」ですが、その重要性を熱く訴えてきました。
とはいえ「脈位」をテーマに5時間しゃべり続けるというのも荒行…。
それに今回はZoom講座も交えてのハイブリッド形式という脈診講座を行うのに非常に難易度の高いテーマと条件でした。
ま、なんとかやり遂げたのも私にとって良い経験となりました。
✓ 脈診の五要素の一・二・三
✓ 脈診が分かっている人のカルテの書き方
✓ 脈位の重要性
✓ 脈診用語の再確認
✓ 脈診はナニをみているのか?
などを紹介しました。
ま、なかなか通常の脈診勉強会には無い内容ではないでしょうか。
講座のようすを写真にて
写真:第一部と第二部の振り返り。今回初参加の人もできるだけついて来れるように
写真:Zoom越しでもできるセルフ脈診実技
写真:実際の指使いを実演。Zoom受講の人にも見えるようWebカメラの前で
写真:講座終了後、会場メンバーと記念撮影
終盤は氣のはなしなど濃い展開に…
講座終盤になると、氣の話など濃い~話に。
脈診を追窮していくと、結局はこの領域に触れざるを得ないものがあります。
そもそも脈診はなにを診ているか?
血流や脈管などではないのです。
となると、脈は診る人によって変わる…といったことも当然起こるわけです。
この現象を示して(脈診する人の熟練度・経験値は一旦置いておく)非客観的な診法である!という意見も確かにあります。
そのような脈診の性質・現象は否めませんが、しかしだからと言って診法として欠陥品なのか?というと、その判断も随分と一面的なものであり「えらい人にはそれが分からんのです」と言わざるを得ません。
少なくとも今回参加いただいた方々にはある程度のその理由もお分かりいただけたかと自負しています。
鍼道五経会 足立繁久