胃の気を考える「医書五経を読む 2018.01」

鍼道五経会の足立です。2018年第1回目の【医書五経を読む】のテーマは胃の気についてでした。

胃の気を考える

胃の気は脈診においてもその有無を診ておくべき大事なことです。

しかし「胃の気って何?」という視点にたつとどうでしょうか?

胃の気とは〇という明確な答えを持つ人も少ないかもしれません。ということで、1月の【医書五経】では、参加メンバーでそれぞれの「胃の気論 」を考察する時間となりました。

ちなみに私は「胃の気とは異物を取り込み、異化を行おうとする力である」と、今の時点では考えています。

生物としての生命維持の力ですね。この力が弱り無くなってしまうと、その個体は死に向かっているということです。

脈に現れる胃の気を考えると…

胃の気だけに飲食を摂取して、消化吸収した水穀の精微が脈に現れるのだ!…といっても、実際に脈に変化が現れるのはかなり早く、五味を飲み込んでだいたい脈二、三至の後に脈の変化がみられます。これを胃の気とするなら、消化吸収された精微としては早すぎです。

となると、脈でみる胃の気とは、水穀の精微という物質的ではなく、力や機能としての診ているようです。ですから、取り込む力、異化を行う力なのです。

五行でみると、胃とは土であり万物の中央です。中央となる土は万物を包括する存在でもありますから、水穀(飲食)から精微を取り込み、身体各部にて代謝を行う機能を持つのは当然といえます。

以上は五行でみた胃の気。五行の他にも、上下の二元でみた胃の気、火と土と水の三元でみた胃の気…と、それぞれに具体的な胃の気の役割が考察できます。

次回の予定は…

そんな話を2月の【医書五経を読む】で皆で勉強する予定です。
次回の予定は 2月11日(日)の10:30~17:00です。
場所は足立鍼灸治療院(南海高野線 千代田駅下車)です。

謎めいた東洋医学を一緒に楽しく勉強したい!という方は以下のメールフォームからお申込みください。

当日の連絡先・電話番号(必須)

番外編 ―打ち上げ―

新年会は森ノ宮時代にお世話になっていた居酒屋 酔楽へ…

 後ろのホワイトボードに日本酒のラインナップが…

 分厚すぎるてっさ。歯ごたえモチモチすぎ。

 酔いが進むとお勉強
※酔楽はJR森ノ宮駅下車徒歩30秒です

 

 

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